男子高校生の枕中記

カルチャーに触れる男子高校生のブログです。映画とか、内面とか。

最近観た映画。(2019年6月〜)

どうも、好候です。観散らかした42本の映画の感想を書き散らかす記事です。受験生だけど観過ぎかな?まあ、志望校受かってやりますけどね(THE BIG MOUTH)。

 

 まず、映画館で観た全7作品。

 

『アナと世界の終わり』(☆3)

 まず、タイクツな日常から非日常へ激変するミュージカルシーンにぶっ飛んだ。墓場のミュージカルシーン、主人公アナとボーイフレンドがなかなか同一カットに入ってくれない不安を煽る編集。周りにゾンビがいるのに、同じカットに中々映ってくれない。安心できない。画面では陽気に歌いながらも、いやな空気や後の展開を予期させる見事な演出。

 嫌な演出が終盤にもう一つ。アナの元カレ・ニックはダチを連れて、バットを振り回して、「ゾンビ退治じゃクラスイチだぜ!」と歌い上げる陰惨な世界で陽気に活躍するキャラクターです。最高に馬鹿っぽい。しかし、まさにそのバットで彼が何をしたのかが明らかになる。むごい事実がいきなり浮上する嫌〜で、切ないシーンでした。

 キャラクターでいうとサラ・スワイヤー演じるステフが好きでした。

ç»å

 終始最悪だった悪役の教頭も溜飲が下がる伏線回収が待っていてカタルシスがあった。ああいうのは好きにならざるを得ない。

 そして車に乗るラストもダウナーな趣。残ったメンバー、冷えた空気、ラストのラストの観客へのお土産もまた粋なものです。悲しんで怖がって、でも筋が通った「青春ミュージカル」として成立している。おかしいとこはおかしいけれど、きちんとドラマチックな映画でした。

 あと、どうってことない文句ですけどスマホが無いと生きていけない空虚さ.....みたいな"イマドキな"人物描写が飲み込みづらいよね。悪かったな、空っぽで。

 

町田くんの世界』(☆4)

 記憶に残る映画になりました。というのも、僕の親戚が本作の製作に関わっているのです。親戚の名前がエンドクレジットに載っている、すごい!

 という私情を抜きにしても記憶に残る映画だった。

 ヒロインである不登校の猪原 奈々(関水 渚)。母親は"ゲス不倫"がスクープされたアナウンサー。学校でも噂され彼女は塞ぎ込んでしまっている。そこにズカズカと入り込むのがお人好しの主人公・町田 一(細田 佳央太)。彼女は彼に好意を抱く。

 中盤、この二人の雨降る川辺での会話が何よりも記憶に残った。晴れより雨が好きだという猪原。「外に出なくてもいいよって許される気がするから」(うろ覚え)、彼女の環境と、鬱積した心情がひしひしと伝わる台詞。そんな彼女に町田は何も言わずに傘をさしてあげる。猪原は(気恥ずかしさから?)町田の親切を突き放し、傘から出て雨に打たれる。町田は傘をさして追う。雨が降る世界の中で彼女の居場所を作ろうとする。それでも猪原は離れる。それでも町田は傘をさす。雨降る川辺での二人の追いかけっこが始まる。猪原の"雨"論、町田の寓話的な親切心。端的な台詞と、アクションで二人のキャラクターを描く見事なシーンだった。

 終盤でも川辺の追いかけっこの印象的な長回しがあったのと「雨」という言葉が再度町田の台詞に出てきますが、その意味の膨らませ方も秀逸で唸りました。

 他にも、猪原に想いを寄せる西野(太賀)のグッドガイっぷり、人の善意を信じられない週刊誌記者(池松 壮亮)と町田が出会う終盤のシーンもよかった。クライマックスのリアリティラインの急降下もこれはこれで記憶に残りますから、映画としてはいいでしょう。アレくらいの"嘘"をついてなんぼですよ。そもそも町田の存在がでっかい嘘なわけですから。

 最後に、ファッションモデルの氷室(岩田 剛典)の名ゼリフ。町田のおかげで、自分の本当の居場所を見つけたことを一発で分からせる最高のセリフ。

 これはいい映画。みんな観て!

 

スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』(☆4)

 大傑作『エンドゲーム』で十分よくやってくれたし、前作『ホームカミング』くらいに楽しめたら十分十分、そんなぬるたい気持で鑑賞したら、とんでもない、マーベルスタジオをナメ過ぎてました。MCUベスト級の傑作を観てしまいました。

 笑えて泣けるジュブナイルでありながら、グラングランとこちら側を揺さぶるノワール的な恐怖、恐怖、恐怖。勿論、エンドゲーム以後のヒーロー映画でもある。新世代のヒーロー、スパイダーマンが鉄の意志を継承する姿は涙を流して見守るしかなかったんですよ...。

 メインヴィランMCUベスト級。我々を驚愕させまくる。中盤から終盤、最後の最後まで、映画を観ていてこんなに驚かされることあるんでしょうか。『エンドゲーム』の後にこれってですよ。MCU怖い。フェーズ4も凄いことになりそうで楽しみです。

 

『凪待ち』(☆3)

 硬派な一本でした。特筆すべきはなんといっても主人公 郁男を演じた香取慎吾の体現力、画力(えぢから)、説得力。激昂してのたうち回る巨体。同情を誘うが時に神経を逆撫でる上擦った声。腐り切った現実を睨む眠たい目と、ふにゃっとした口元。確実に何かが欠け、脆く、暗い。ãåªå¾ã¡ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 そんな彼を苦しませるギャンブル依存症描写も恐ろしい。小さな町にポツンと居座る競輪のノミ屋の裏社会が怖かった。義父から貰った50万円で買って当てた郁男の"サブロク"のノミ券を、ヤクザが飲み込んでしまうシーン。白昼、容赦なく太陽が照りつける下の圧倒的理不尽さの堪え難いことといったら....。

 このシーンに続く、縁日での乱闘騒ぎワンカットも見事。酔っ払った香取慎吾の巨体が暴れまくる!にしても暴れ方が下手くそ。地元の若いお兄ちゃんにボコボコにされてしまう。郁男という男は本当に不器用で、猪突猛進しかし進む方向がまるで間違っている男だ。

 脇を固める恒松祐里リリー・フランキー宮崎吐夢黒田大輔のゲロ...役者陣がよかった。皆言ってますけど、アレ級のゲロは後にも先にも観れないんじゃないかな....。ベストゲロ映画です。

 

 

トイ・ストーリー4』(☆2)

 『トイ・ストーリー』シリーズを小さい時から観ている....、訳ではなく。人生の一本という訳でもなう。小さい時に観たっきり。薄情なことを言うと、「嗚呼、やはり僕は『LEGO®ムービー』の人間なんだなあ」と確認する為に観たようなものでした。この鑑賞態度はひどいかな。

 けど、十分楽しかったです。何より笑えましたし、ウッディの"最後の決断"に至る過程も、思い返すとちゃんと描いていた。その二つの要素を担うのが今作のフォーキーですよね。彼が出てくるだけで笑いが起こる序盤、そして彼こそがボニーの大切なオモチャだとわかってしまっているウッディの健気なこと。

 他にも魅力的なオモチャが沢山。いいじゃないですか、トイ・ストーリー。いいと思いますよ。(投げやり)

 

『天気の子』(☆4)

 比較論はどうかと思いますけど、『君の名は。』より好きです!!!

 鑑賞後、小説版買って、一瞬で読んでしまった。この物語はかなり好き。ビビっとくるものがある。

Extra Large Movie Poster Image for Weathering With You (#2 of 2)

 端的に言えば、ジュブナイルが好きだって事だろう。青春恋愛よりジュブナイルが好き。今作、中盤終盤の帆高・陽菜・凪の逃避行が始まってからはもう、どきどきでした。オレ対大人の図式。

 その構図が色濃くなってからのラブホ。ジュブナイルの中でのセーフハウスとしてのラブホでのひと時。あれは名シーンだったでしょ。

 また作品を体現する食描写も素晴らしい。ビッグマック、ポテチチャーハン、カップ焼きそばに、"お店より美味しい"アルデンテなインスタントラーメン。それが、”今までで一番美味しかった食事”。どれも美味しいし、絵で観るとめちゃくちゃ美味しそうですよ。けど、そこに見えるのは若者の貧困。東京という世界の中の貧困。この作品を大事にしたいというか、登場人物たちを抱きしめてやりたくなったポイントです。

 この世界は、一人の少年に「 僕たちになにも足さず、僕たちからなにも引かないでください。神さま、どうか、どうか。」とまで言わせる。銃を向け、引き金を引かせまでする。少年の世界と大人への飽くなき反抗。廃ビルで大人たちに追い詰められても尚、拳銃を大人たちに向け続け、リーゼントにねじ伏せられても平泉成が立ち塞がっても陽菜を取り戻そうとする帆高の姿に泣いてしまった....。

 ....という気持だったので須賀はおろか、夏美にも感情移入の余地が全くなかった。鑑賞中の僕には圧倒的な帆高・陽菜・凪へのシンパシーが溢れてた。愛すべきキャラクターになっていた。つまり、『天気の子』は17才高校生の僕の映画である!"好き"の気持を強く刺激する一本です。

 

アルキメデスの大戦』(☆2)

 ムービーウォッチメンに釣られて鑑賞。山崎貴監督作品はどれも未見で、正直フィルモグラフィーを比較して...みたいな評価はできないんですけどね。比較がこの作品の醍醐味のはずなのに。

 正直、そんな、好きじゃない。菅田将暉演じる主人公が好きになれない。軽い演技も、台詞も、まるでダメでした。「測らずにはいられないのだ!」「数学的におかしいはずなのに....!」。

 ただクライマックスの会議シーンのグルーヴ感からのラストの大ツイスト、これは評価しないといけない。田中泯、お見事。

 

 

 

 ここからは自宅鑑賞。TSUTAYAでレンタルすることを覚えました。全35作品。

 

『ウォールフラワー』(☆2)

エマ・ワトソンエズラ・ミラーみたい高校3年生いるかよ!」とか、野暮なことも思ったり。主人公が自分より年下の青春映画を観てしまったのはすこしショックだったり。 

 ぼんやりとした感想しか浮かんできませんが、本筋には関係ないけど一番好きなシーンをお教えします。主人公チャーリーがクリスマス・プレゼントを買うべく父親に30ドルをねだるシーン

「あの、30ドルくれないかな」

「20ドル?10ドルなんて何に使うんだ」自然な値下げがよい。

「クリスマスのプレゼント交換で....」

「....(50ドルを渡す」

 これですよ、超うれしい要素が全部詰まってる。クリスマス、プレゼント、父親からの予想外の20ドル。最高のシーンですよね、アガりました。

 

ファイト・クラブ』(☆2)

 今年公開のある映画の関連作品として鑑賞。あの展開は知っていましたが、演出だったり、画で改めて語り直されるとそれでも驚いちゃうし笑っちゃいます。

 

美少女戦士セーラームーン Super S』(☆2)

  セーラームーン好きの友人の流れにのって鑑賞。いいシーンはありましたが、文章を書けるほどの熱はない。

 

オール・ユー・ニード・イズ・キル』(☆2)

 不憫なトム・クルーズ。ラストショットに代表されるカラッとした雰囲気が心地よい。ループ感もギャグも超グルーヴィ(特に前半)

 

スモールフット』(☆2)

 これにてフィル・ロード&クリストファー・ミラー関連作品は(日本公開作品に限り)全て観終わりました!相変わらずユーモアセンスがいい。風刺はいつもより強めです。

 にしても、僕はストーンキーパーは然るべき罰を受けるべきではないか、と納得できないでいます。娘を守るためにストーン(=古い考え)を投げ捨てたけど、彼がやってきた事は全く褒められたものでないですし、最低でも説明責任を果たすべきですよ。なのにラストはニコニコしながら主人公の側に立ってる....。まあ、どうでもいいのかなぁ?

 

ネイビー・シールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』(☆2)

 結構おもしろかったな〜!ってなったのは覚えてる。J・K・シモンズも良かったのは覚えてる。(J・K・シモンズはいつだって良い)。

 『トリプル・フロンティア』のラストもですけど、どうしてこの手の映画は大金を自ら手放すのでしょうか。(大金浪費のウハウハを悪気ない感じで描いてくれた『運び屋』は最高。)

 

『ミッション・インポッシブル:ローグ・ミッション』(☆2)

 渋いテイストの中、必死の顔で走り回るトム、トム、トム。いいですね。ヘルメットくらいはしてくれないかな。

 

『コードネーム:プリンス』(☆1)

 所謂〈ナメてた相手が実は殺人マシーンでしたモノ〉(©ギンティ小林)の映画。結構いいとこまで来てたのにラストの展開で大きなクエスチョンマークが。主人公、ここで死ぬべき人間だよね...?劇中、敵役のブルース・ウィリスが全然悪事を働いてないから観客の「殺してOK」サインは全然出てない。なのに、妻子を殺してウィリスも殺すって、何何何こわいんだけど。

 

ザ・シューター 極大射程』(☆1)

 すみません、全く内容覚えてません。ラストの雪山のスナイパー合戦はよかった。

 

猿の惑星』(☆2)

 あの頑迷な猿どもは本当に嫌だね...。宗教裁判のシーンは腸が煮えくり返りそうになったなあ、あの猿野郎めが...。結末のあのショットは知ってたが、十分楽しめた。面白い物語を考えつくものですね。アイディア一発の作品でも面白かった。

 

ダイ・ハード』(☆2)

 単純に面白いアクション映画だった。不謹慎かつハラハラ(ブルース・ウィリスがどんな馬鹿をするのか)。ラストの落とし前を一気につけていくのも鑑賞後の気持ちがよくなる。

 

未知との遭遇』(☆3)

 宇多丸さんオススメの特別篇で鑑賞。テレレレレ〜。

 第三種と遭遇する高揚と緊張感が入り混じるエモーションが集約し高まり、無論映像的にも、更に音楽的にも圧巻のクライマックス、これがスピルバーグというやつですか。

 いやしかし、あの鍵盤弾いてた人はどういう人生を送ってきたんだろう。研究所に勤めてたら上司が「君、ピアノを習ってたんだって?実はこういう計画があって....」みたいなやつなのかな。それとも、ピアニストをスカウトしてきたのかなあ。「宇宙人とピアノを使ってコミュニケーション?そんな馬鹿な話を....  .....本当、なんですか?」みたいな?これが透明な批評ってやつです。

 

3時10分、決断のとき』(☆3)

 『LOGAN』が結構好きなので、じゃあジェームズ・マンゴールド監督作を観てみよう。西部劇も『マグニフィセント・セブン』しか観たことないし、ということで鑑賞。

 なかなか良い”二人の父親”モノ。「せめて俺に尊厳を...」と懇願するクリスチャン・ベールの儚い表情、そしてラストのラッセル・クロウの早撃ちに漢泣きしました。ド渋で男臭い映画ですなあ。

 

ダークナイト』(☆3)

 ジョーカー以外にピンと来なかった。所謂 ”『ダークナイト』以降” の作品群に先に触れ過ぎていたのかと推測。『LEGO®バットマン・ザ・ムービー』を先に観てるんですから、中々濃厚でシリアスなブロマンスですなあフムフムって鑑賞態度が出来上がってしまっていた。

 敵役ジョーカーは間違いなく最高でした。何をしでかすのかわからず怖かった。あと、やたらIMAX画角でビルの空撮が挟み込まれるのがちょっと面白かったですね。

 

『ピラニア3D』(☆3)

 こういうモンスターパニックを観ないんですけど、その理由が分かった気がする。人が意味もなく死んでいるとエクスタシーより先に不快感が勝ってしまうのだと思う。

 勿論「ヴァイオレンスはお下劣、低俗、ヒューマンドラマで涙する方が人間的で豊か!」なんてこと微塵も思ってませんが、どうしてもヴァイオレンスのエクスタシーに不感症気味。肉体破壊がある度に、その場その場で熱が上がって楽しめてはいるが、作品全体を振り返ると微妙な差で不快感が勝ってしまう。

 ただ、この作品、絶対に評価するポイントがあります。

 「気になってる女友達とポルノ(?)の撮影に立ち会ってる」ってシチュエーションですよ!ああ、羨ましい。いや、けしからん。私も水着姿の女友達のカラダに注いだ酒を舐めたいのに。けしからんぞ、けしからん。

 

プレデター』(☆2)

 『ザ・プレデター』を観たかったので予習として鑑賞。特に思うところ無く鑑賞終了...。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(☆2)

 評判が頗る良いので鑑賞。"ナき"を堪能するつもりがそんなに心を動かされなかった。野原ひろしの回想シーンだってノスタルジーじゃないか...(歪曲された過去でなく実際のひろしが生きた過去であるという違いがあるのは重々承知しているがすんなり飲み込める回想ではなかった)

 最近の「80‘sのなんちゃらでなんとか」みたいな流れに僕がノレてないのと相まって、アイディア一発の作品としては評価しますよ。

 

ジャンゴ 繋がれざる者』(☆3)

 最近の西部劇を観てみよう2本目。ジェイミー・フォックス演じる賞金稼ぎがめちゃくちゃカッコいい。速撃ちアコガレは高まるばかりです。

 純映画的な魅力みたいなものがあるのは確かです。しかし文才値がゼロなので形容できないんです。

 

『怒りを我らに』(☆2)

 高校の授業で鑑賞。主演はダース・ヴェイダーの声優も務めるジェームズ・アール・ジョーンズ。しかし、日本語吹替版、少し残念。

 キング牧師登場以前、黒人牧師ヴァーノン・ジョーンズが差別を内面化してしまい、白人警官の横暴を見て見ぬふりをする黒人に説教を行いムーブメントを起こそうとするお話。つまるところ公民権運動の黎明期です。

 今年3月に観た『ブラック・クランズマン』を思い出しながら観ていました。出会い方含め、印象的だった。

 

マルコムX』(☆3)

 『ブラック・クランズマン』、『怒りを我らに』を観たのだから次はこれだと思い、鑑賞。3時間の長尺は不安でしたが杞憂に終わりました。エンドゲーム3回観た人間が何を言っているのかって話かもしれませんが。

 3時間を飽きさせないのはスパイク・リーの演出力とストーリーテリング力、そしてデンゼル・ワシントン力によるものでしょうか。非行青年から刑務所での改宗、属していた組織への失望、後ろ盾が次第になくなっていく焦燥感。

 

くまのプーさん』(☆2)

 宇多丸の映画評目当てに鑑賞。ちょっとたまには癒やされ系の映画を観たかったのです。しっかし、おかしな映画でした。宇多さんの言う通り、「不憫で可愛い」。これに尽きます。

 

SPY スパイ』(☆3)

 愉快なアクションコメディ。ふくよか、自己評価低めな主人公・スーザン。スパイ組織の”イスの人”だった彼女が現場復帰する話。正当な評価を受けずにいた女性主人公が男性中心の世界で奮起するというフェミニズム的な文脈で、なかなか抜けのいい映画でした。ラストの小ネタ回収の決着も見事!

 

『WALL-E』(☆4)

 傑作でした。まずウォーリーが「不憫で可愛い」。彼の可愛さ、健気さ、愛らしさ。忘れ去られた廃棄物だらけの地球での日常を細やかで丁寧な描写や映像表現の豊かさ。”空気”が確かにそこにあるような映像、美しい。ピンボケ表現は『トイ・ストーリー4』でも驚いたが、08年の時点で出来上がってたとは。関係ないことですが、序盤、ゴキブリに愛情を寄せるチューニングに少々てこずりました。

 しかしこの映画、なんといっても『2001年宇宙の旅』オマージュ/パロディが強烈だった。最高のギャグであり最高のクライマックス、文脈に沿った最高のオマージュ。アホかと思いながら号泣、素晴らしい瞬間だった。こういうシーンに出会うために映画観てる気がする。

 そんな感動に満たされながら、人類の芸術史総決算エンドロールにまたまた仰天。こういうのには弱いんだよ!(PIXARはこの芸術史の延長線上にあるのだと言いたげですよね、事実だと思いますが)

 傑作だった。観てよかった!

 

言の葉の庭』(☆3)

 学校サボり常習犯(最近は更生)のアンセム・ムービー。これはいい映画を観た。

 と思いながら鑑賞していたんですが、ラストのセリフのやりとりでおいおい泣く展開で感情を突き放されました。うーん、どうしてああなったんだろうと思いつつ、序盤中盤はかなり僕好みだったので評価が下がることはない。

 

雲の向こう、約束の場所』(☆1)

  全くノレませんでした。主題、設定の提示がなかなか進まない+下手な印象。キャラクターも感情移入できなかった。新海誠作品を全作観たわけではありませんが、キャラクターの魅力は近年の3作がぶっちぎりなんでしょうかね。キャラデザに加え、声優の力が大きいのかな。好きではありませんでしたー。

 

『コップ・カー』(☆2)

 「銃に不慣れな奴が銃を持ってるシーン」「車を運転しているシーン」は次の瞬間、突然の事故が起こる確率が高いじゃないですか。観客をビクーっとさせるような演出とか、苦手なんですよ僕は。車を運転している様子を車内からのカットで撮っていると、次の交差点でトラックが突っ込んでくるんじゃないかとヒヤヒヤするんです。ジャンルがヒューマンドラマであれ....。(映画好き初期に観た『セッション』の影響がデカい)

それと、『マルコムX』でもロシアンルーレットのシーンが長い尺でありましたね...嫌だったあのシーン....。

 そういう僕からすると二人のガキが銃で遊びながらパトカーを運転する映画なんて言語道断。ケヴィン・ベーコンがどうこう関係なくヒヤヒヤしっぱなしの1時間半。勿論ケヴィン・ベーコンもよかったです。車泥棒するくだりとかやたら長くておかしかった。

 とりあえずジョン・ワッツ監督お見事。

 

イディオクラシー』(☆2)

 別名『26世紀青年』。アイディア一発モノとして馬鹿ながらも鋭い風刺が効いている良作だった。ラストの大統領演説「本を読みなさい!」に触発され、最近は本屋に通って新書を買って読んで、もうすぐ10冊目。人にアクションを起こさせる時点でいい映画というものだ。

 

『チャッピー』(☆2)

 メタファーセンサービンビンで観たので、劇中人物が「あ、このギャングとチャッピーは荒れた家庭のメタファーだな...」「エンジニアとチャッピーの関係は創造主である神と人間の創造のメタファーだな...」って認識してるのか気になってしまう。絶対気づいてるでしょ。そうしたらもはやコントなのでは。『スモールフット』や『猿の惑星』もメタファーマシマシでこの問題にぶちあたり困惑した。

 チャッピーかわいいからOKだと思う。サグなロボットがハイクオリティで観れるだけでOK。見たことのないものを見せてくれただけでOK。ラストもちょっとキモいけどアリ。キモい映画でした。

 

『トゥーム・レイダー ファースト・ミッション』(☆2)

 フィル・ロードクリストファー・ミラーの監督予定作『アルテミス』予習として鑑賞。本作の脚本ジェニーバ・ロバートソン=ドワレットが起用された。

 アクション大作ですから、家のモニタで観た故の微妙さはあった。アリシア・ヴィキャンデルと弓矢ツルハシアクションはよかったけど、「謎解き」のお粗末さは何ですかね。ロジックのロの字もない描写でがっかりですよ。

 ただ、『アルテミス』との共通点であるところの「娘と父」の物語はよかったんじゃないですかね。そこまで感動してはないですが、及第点レベルではある。『アルテミス』は面白くしてくれよ頼む~!!!

 

『ミッション・インポッシブル:フォールアウト』(☆3)

 トム・クルーズすごい。かっこいい。それ以外に何が必要だと言うのか。度を越したアクションのつるべ打ち最高だ。

 

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(☆4)

 傑作だった。前作はあまりノレなかった。エミリー・ブラント演じる主人公の俯瞰・傍観・諦念が合わなかった。あれはあれで味があるのは理解できるが。

 けれど本作は桁違いだった。ゴリゴリでいなたくてクール。『LOGAN』を彷彿とさせるから、という訳ではないけれどアレハンドロとイサベラの逃亡ロードムービーがまず僕好みだった。この2人に対するマットの葛藤も渋い。それとアレハンドロと少年の物語が交差する瞬間のスリル。ヨハン・ヨハンソン作曲のテーマ「The Beast」も最高だ。予想外の終わり方も見事。いやあ、映画館で観ればよかった。

 

ザ・プレデター』(☆3)

 シェーン・ブラックは本当にいい感じの面白い映画撮りますね。 『ナイスガイズ!』で心をすっかり掴まれてしまった。ちゃんと一作目『プレデター』を予習して鑑賞に臨んだ。偉い。

 観ていて楽しかったなあ。特段ルーニーズが好きとか、80年代アクションが好きとか、不謹慎ギャグが好きとかではないけれど全体的にめちゃ好きです。『ナイスガイズ!』を3回観返したように、本作も何回も観返したい。すれば、評価が上がるだろう。これからも愛したい1本。

 

『ドライヴ』(☆2)

 中学生の時に観てたらヤバかったかもしれない。溢れ染み出る影響力の塊。特に文句もないけど、ガンガン評価してしまったら何かが狂い始めて楊枝を咥え始めてしまうのではないかという恐怖で☆2をつけました。オスカー・アイザックライアン・ゴズリングはいつだって最高。

 

『エリート・スクワッド 〜ブラジル特殊部隊BOPE〜』(☆3)

 友達に勧められて鑑賞。まるで知らない作品だったが、勧めるのも納得できる面白さだった。しかもこれ続編じゃん!(前作『エリート・スクワッド』は2008年のベルリン国際映画祭金熊賞獲っているっていうんで観てみたい)

 特殊部隊のアクションを堪能できるというより政治劇として面白い映画だった。ブラジルの議員・軍警察の汚職、それを告発すべく奮闘する議員・新聞記者、軍警察から公安局に昇格した主人公が腐敗の内情を目の当たりにして愕然とする。

 ”市場”として搾取されるスラムを舞台にしたポリティカルアクション。こういう映画もあるんだ、こういう世界もあるんだ。未知の世界を見せてくれるだけで映画を観た甲斐があるってものです。

 

アメリ』(☆2)

 なめてかかってたんですけど思ったより面白くてちょっとイラついてます。少し好きなところがないわけでもないし。先日、近所に開店したタピオカ屋でタピオカを飲んでみたんですけど思ったより美味しかったんですよ。それと同じメカニズムのイラっとした感じですよね。何かに迎合してしまったけど、別段いやというわけでもない。ナレーションがいい、アメリがかわいらしい、それで終わり。

 

 

と、いう感じでした。2019年豊作ですね。観たい過去作も増える一方で困りました。夏休みもあと僅か、しばし勉強に集中しようかな?けど月末にワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドが公開か。観なきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

最近観た映画

どうも、好候です。まだまだ映画はやめられません。

 

『名探偵ピカチュウ』(☆3)

 ダイアモンド・パール、ブラック・ホワイト世代の高校生です。好きなポケモンメタグロスとかハスボーとかです。親にポケキッズ(食玩ソフビ人形)を買ってもらっていた幼少時代が懐かしい....あの頃は受験とかなかった....レゴとポケキッズを合わせて遊んでた....

 ポケモン、最高!ライアン・レイノルズ、最高!ジャスティス・スミス、最高!

 

『プロメア』(☆3)

 映像も音もうるさくてよかった。病み上がりにはきつい、しかしそれで良い。終始ノンストップバトル。パステル炎がぐりぐり動いてドラッギー。そして僕はリオ・フォーティアくん推しになったのです(特典カードがリオきゅんだったのが決定打)。彼は強くて儚くて美しいよね....。

f:id:BlueHarvest1138:20190603234623j:image

 

 消火栓とか、はしご車とかって、そういうことじゃねえから、みたいな読み換えデザインも大変良かったです。上映後、「"まとい"ってアレ回して水を撒くわけじゃないよね....?」って確かめ合いながら席を立つ男性2人組が何よりも印象深かった。

 けど、線目(= ー =)のキャラが目を開いた(⦿ー⦿)ことで本来の姿になったぞ演出は脱却してもいいと思うんだ。お前だよクレイ。けど堺雅人が最高だから許す!!!!!!

 

アメリカン・アニマルズ』(☆2)

 Twitterでの絶賛を見ていた期待値の割にハマれなかった。ただ、拘束した女性司書を上から撮ったショットのいたたまれなさが尋常じゃない。この最低なカットを観ることができただけで観た甲斐がありました。俺たちはやってはならない事を"何か"に流されてやってしまった。この罪を観客も共有するわけで。

あの瞬間「やっぱこんなことしちゃ、ダメなんじゃん!」って目が覚めてしまったら最後。後はヘマし続けるしかないんだよね。なんてリアリスティックなんでしょう。

 非道な行為はやってはならんよ、自分の心と、なにより他人を傷つける。そんなメッセージを痛々しいドラマと生々しいドキュメンタリーで描き出す、いい映画でした。

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(☆4)

 アーッ!ソレッ!ゴ!ジ!ラ!ソリャソリャソリャソリャ!ハッ!ハッ!ハッ!ゴージラーッ!

 完璧な映画!「怪獣王ゴジラを讃えなさい」という単純明快なメッセージと、ゴジラが大暴れして死闘を繰り広げる単純明快な映像が完全に一致している!言ってる事とやってる事の完全一致。完璧なシンフォニー。言文一致ならぬ言映一致、これが出来てる映画ってのは観ていてとても気持ちいいって『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観て初めて理解した。

 なぜ遥か昔から人間は怪物の神話を語り継ぎ、なぜ現代に生きる我々が怪獣映画を撮っているのか。それはゴジラに対して畏怖の念を抱かず驕り高ぶる人間というモンスターにゴジラが怪獣王たる所以を知らしめるためだ!!!!!ソリャソリャソリャソリャ!!!!!

f:id:BlueHarvest1138:20190603235308j:image

 真面目に、人間が何故神話・伝説・伝承を生み出すのかという物語論になっているとは微塵も思ってもいませんでした。しかもそれを台詞だけじゃなくて絵的な説得力だったりゴジラの勇姿で完璧に体現している。なんて凄まじい映画なんだ。

 あと誰だ人間ドラマがどうたら言ったのは。最高だったじゃないですか。マディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)とセリザワ博士(渡辺 謙)が最高だったじゃないですか。マディソンのへこたれなさよ、へこたれなさ。怪獣と怪獣狂人が跋扈する世の中で生き抜く少女の姿、とくとご覧あれ。中指立てて目を擦るとことかアホらしくて超好きです。

 それとなんと言っても、セリザワ博士のあのシーンと台詞、最高の瞬間を見せてくれて本当に感謝です。

f:id:BlueHarvest1138:20190603235333j:imagef:id:BlueHarvest1138:20190604003155j:image

(その後「セリザワが気合を入れすぎた!」とか言っちゃうユーモアのバランスも好き)

思ってもみなかったほど、とんでもない映画でした。LONG LIVE THE KING!

 

 

 

ここからは円盤、Netflixで鑑賞した映画。

近所のゲオが閉店してしもうたので専らNetflixで視聴できる作品が多いです。

 

 『スウィート17モンスター』(☆3)

教師役のウディ・ハレルソンがザ・ベスト・オブ・教師。最高にクール、最良な大人。ウディ・ハレルソン、万歳。そしてメインの恋愛は文句なしにザ・ベスト・オブ・甘酸。この映画を観た人類皆が言うんでしょうけど言わせてね、主人公ナディーン(ヘイリー・スタインフェルド)の拗らせっぷりが素晴らしい。どうしても無駄な考えに足を引っ張られて上手く行動できない感じ。鏡を見てるようで辛くなりそうなものを、ヘイリー・スタインフェルドの魅力がガッチリ観ていて面白楽しいものにしてます。このジャケット欲しい!けど絶対似合わない!f:id:BlueHarvest1138:20190604001632j:image

 

お兄ちゃん役のブレイク・ジェンナーもよかった。責任と若さの汽水域でうろたえるお兄ちゃん。彼はアメリカン・アニマルズでもいい味出してたよ!

f:id:BlueHarvest1138:20190604001119j:image

 

 『her/世界でひとつの彼女』(☆3)

 スカーレット・ヨハンソンAIフェチのための奇想天外SFドラマかと思ったら、すっごく普遍的な恋愛映画でびっくりしちゃった。すっごく良い台詞を生み続けるし、すっごく多幸感のあるデートシーンの数々のなんと素晴らしいこと。コミュニケーション、コミュニケーションってなんて不思議なものなんでしょうかね。もっと言葉を大切にしようと思いますよ、僕も。言葉を交わすとは何と素晴らしいことかね。

 そして主人公のセオドアは幸せでいてほしい。(ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』が10月公開!!幸せになれるのか!?)

 

イングロリアス・バスターズ』(☆2)

 面白かったし、クリストフ・ヴァルツ助演男優賞っぷりもわかった。

けれど、特に言うことがナァーイ。

 

ダーティハリー』(☆3)

 『運び屋』つながりで鑑賞。スコーピオ、あいつマジで最悪。マジで。バスジャックのシーンとかやめてくれレベル最高潮。それと、ミランダ警告は大事というメッセージが『21ジャンプストリート』と通じてますね。

 あと何と言っても、あの反復台詞からのエンドロール。痺れるしかなかった。イーストウッドのpunkの発音・力み方が好き。

 

アメリカン・スナイパー』(☆3)

 『運び屋』つながりで鑑賞。終わり方がやるせないし、エンドロールの葬儀の映像....。反戦でしょ!戦争賛美なんかじゃないでしょ!あの虚しいラッパ!軍隊って何だよ!

 

トゥルーマン・ショー』(☆3)

 児玉聡・著『功利主義入門―はじめての倫理学』の中で「幸福について」の説明で引用されていたので鑑賞。想像通り、レゴムービーサブテキストじゃないか!!!

 これも反復台詞→エンドロールが最高の一作。クライマックスは本当に心を揺さぶられた。自分が信じていた"世界"が荒波のように揺らぎに揺らぐ、そして舟のマストが"世界"の壁を突き破る....。

f:id:BlueHarvest1138:20190604000509j:image

からのあのラストとあの台詞。最高じゃないですか?最高ですよ。

 

『パッション』(☆3)

メル・ギブソンは最高の男ですね(映画人として)。

 カトリック教会にはあんな酷い仕打ちを受けた満身創痍のイエスの姿を模した十字架の像を置いているのかと、宗教・信仰ってのは不思議なものだなあ、と思います。

好きなシーンは、


f:id:BlueHarvest1138:20190603235857j:image

 

総督ピラト(画像中央)「ではね、ユダヤ教の諸君。イエス(画像左)と、野蛮な殺人犯(画像→)、どちらか一人を罰して、もう片方は無罪放免にしよう。どっちを罰すべきか訊こうではないか」

\\イエスだー!//  ⇨ピラトどん引き、殺人犯釈放

総督ピラト「えぇ、と...イエスは何の罪で罰するというのだい」

\\十字架にかけろー!//  ⇨ピラトどん引き

総督ピラト「....イエスをどうすればいいと思ってるの?」

\\十字架にかけろー!//  ⇨ピラトどん引き、イエスは死刑

 

このシーン。集団が寄って集って男の死を望む、何なんだこの恐怖は....。凄かった、メル・ギブソン作品。『アポカリプト』といい『ハクソー・リッジ』といい、色とりどりの恐怖を味わい尽くせますね。

 

『劇場版 セーラームーンR』(☆2)

友人がセーラームーンTVシリーズにハマったので観てみるかと思い鑑賞。どうしてもTV一話の尺を2,3倍にしただけ感じがしてしまうね。

 

『劇場版 セーラームーンS』(☆2)

同様の理由で鑑賞。で黒猫ルナの初恋→失恋→新たな日常が描かれているから前作よりは評価高いです。こういうのが長編映像作品のプロットですよ、多分。

 

こんな感じです。これからも、いい映画をたくさん見ましょうねぇ。

 

 

 

 

 

まだまだ映画を観ているよ。(2019年3月~)

どうも好候です。

大腸憩室炎を患われたRHYMESTER宇多丸さんの完治を願う、彼が恋しいゴールデンウィークですね。

ムービーウォッチメンの意思は俺が受け継ぐ!!!!!不定期映画評を始めるぞ!!!!!

 

劇場で6本、Netflixで7本鑑賞しました。☆は4点満点。鑑賞順で感想を書き連ねていきます。

 

『シャザム!』(☆4)

 とてもかわいらしいジュブナイル・ヒーロー映画でした。笑いに笑った前半と、アガりにアガった後半。単純明快さはすべてエンドクレジットの映像に詰まっている。スーパーマンとは友達になりたいし、ワンダーウーマンは"理想の女性"だし、バットマンは市中引き回しレベルの常人、アクアマンは魚と喋るダサいやつ。そういう子供らしい短絡的な発想こそが輝くいい映画でした。

 

 その反面、2幕目と3幕目のターニングポイントとなる、実の母親との再会シーンがつらい。つらすぎる。彼女も彼女の問題で精一杯で、主人公ビリーを受け入れてあげる"無制限の母性"を振るう余裕がない。今や彼女がコンパスを必要とする人間だった。そのことにビリーが気付いてしまう。そして、母にコンパスを手渡し(しかも、母はコンパスの事を覚えていない)、養家の兄妹の子供を救うためにシャザムに変身する。大人への過度な期待を裏切られ、子供の姿から大人のヒーローに変身する。どういう、どういう....。ビリーにつらい現実を突きつけ過ぎじゃないですか!!!!!(しかし僕は号泣している)


f:id:BlueHarvest1138:20190503140212j:image

この広い世界と対峙するにはあまりにも幼いのに、ビリー少年よ....。

 けれど、ほろ苦さを吹き飛ばす最終決戦のある展開....。あれは痛快で最高でしたね。

 

バイス(☆3)

 毒っ気たっぷり、でも飄々としていて面白い。けどその"飄々"のヤダみ。ナレーターの正体が明らかになるあのシーンの衝撃はとんでもなかった....。その他も、演出・語り口が巧い映画でした。気持ちいい位 巧かった。

 

 ラスト、インタビューの撮影を受けているディック・チェイニーがおもむろにカメラ目線(映画館のスクリーン目線)で、観客側に語りかけるのもドキッとしましたね。『ブラック・クランズマン』と対照的に、フィクション・仮想の力を信じているように思えました。(『ブラック~』のラストも好きだけどね)

 

『グリーンブック』(☆4)

 めちゃくちゃいい映画でした....。家で伴侶の帰りを待つ妻・ドロレスに手紙を書くトニー・"リップ"・バレロンガ。彼に詩的で知的で素敵な手紙の書き方指南を施すドクター・"ドン"・シャーリー。朝霧に包まれた旅先の屋外のテーブルで....。羨ましいほど美しい瞬間でしたねぇ....。


f:id:BlueHarvest1138:20190503140543j:image

 

 それと、ラストのブルースクラブ。本領であるクラシックを披露して場をロックするドクターの姿に涙、涙。「やっぱこいつは凄えんだ!」と誇らしげになるトニーももうグッとくる。

 

 良い旅に連れて行ってくれてありがとう、グリーンブック....。ラストのドロレスとドクターの邂逅も良かった。最後のセリフが粋だよね、あれだけでホロっとくる。勿論、『ブラック・クランズマン』的視点、意見も痛いほどわかります。けど、それでも、僕は『グリーンブック』の方が、好きかな~(あまちゃんでゴメンネ)

 

『キングダム』(☆3)

 正直、ナーメテーター!!!なんてったって長澤まさみですよ。長澤まさみが演じる、楊端和(ようたんわ)。最高の筋肉集団"山の民"を束ねる王であり女戦士。東方のワンダーウーマンは彼女です!!!!!


f:id:BlueHarvest1138:20190503140707j:image

 

あと、国を追われた嬴政(えんせい)が、クライマックスの王座奪還作戦をはじめるシーン。アガりましたね、鳥肌立ちました。その他キャラクターデザインや、映像、アクションも大作映画にふさわしいクオリティでした。

 

 どうにかせいって所は、山崎賢人に集約されてしまうんですかね。嬴政が楊端和に助けを求める演説(今日的なテーマを盛り込んでいる且つ、王座奪還の切望や中華統一の野望が伝わってきて中々よい)に対して「難しくて俺にはよくわかんねえけど、嬴政は困ってんだよ。助けてやってくれよ!」とか、なんか、話がグレードダウンするようなこと言わんでおいてくれや、とか。ヤンキーがなり立て演技が単調で、「ぶっ!殺してやる!」を同じ抑揚で3回くらい繰り返すとか(これは脚本とか現場での演技指導をしてやれよ)。

 

 けど、続編は作ってほしいいい作品でしたよ。最終作では山崎賢人のヤンキー怒鳴りで泣きたい。山崎賢人の演技を、キングダムが育てていってほしいです。続編希望!!!!!

 

『ハンターキラー』(☆2)

 正直、眠くて覚えてナァーイ(寝落ちはしてない)。うーん、潜航を始めるときのあの斜め具合、船員名前呼びかけ、あ、あいつが援護射撃を⁉とか、確かによかったけどね~....。観終わった後の満足度は低めかな~....。

 

アベンジャーズ/エンドゲーム』(☆4)

 2015年のAOUから追っている弱くて若いオタクですが、人生ベスト大大大大大傑作。最終決戦観てるときは泣きまくったり興奮して体温上がっちゃって、眼鏡の右フレームが曇ったまま鑑賞してました。キャプテン・アメリカファンとしても大満足でした。ラストでまた号泣....。いやぁ、とんでもない経験をしました。


f:id:BlueHarvest1138:20190503141036j:image

 

 この映画、「必然性」がビシビシと伝わってくるんですよね。なんか、ああ、疑問や文句のつけようがないな、っていう。この物語を人間が作ったなんて信じられないんですよ。観客が求めるものすべてが詰まっている。否、観客が求めるものを遥かに凌駕してくる時間が3時間続く。これを、人類が、作った?ホモサピエンスが?神や高次元の存在からの贈り物ではなく?信じられませんって。MCU、お見事....。そしてありがとう....。

 

 

ここからは、Netflixで観たよのコーナー。

 

『好きだった君へのラブレター』(☆3)

 なんだ、思った通りのいいかんじのイチャラブ映画じゃん。結構いいと思います。イチャラブ最高~!!!

 

『ポーラー 狙われた暗殺者』(☆3)

  金!暴力!SEX!(©宇多丸水産)映画だった。ターゲットと割とノリノリでガチセックスをする女暗殺者とか、中学生かっ!っていうアイディアも最高。フェラする時に仲間に狙撃させるとかも中学生かっ!

 ラストの一捻り展開にはそこまでノレなかったけど、得も言われぬ映画の余韻を残してエンドロールに入ったのは気持ちよかったです。いい映画。

 

バットマン ビギンズ(☆2)

 ハリウッド大作映画は、スクリーンで観るべきだったシリーズ。続編のダークナイトも観ないとね~。 

 

ユニコーン・ストア』(☆3)

 ブリー・ラーソン 力(ぢから)100%。今年公開だけど、2017年に作られてるっぽいんですよね、この映画。ズバリMeTooの年なんです。このことを考慮すると、歪な演出だったり、ラストの決断の社会的意義が浮かび上がってくる。あそこはホロっときちゃいましたね。

 それと、ブリー・ラーソンサミュエル・L・ジャクソンのコンビはずっと観ていたい。このコンビでどんどん映画作ってくれ。

 

『300』(☆3)

 ハリウッド大作映画は、スクリーンで観るべきだったシリーズ 。ただ、1カット1カットの絵画的美しさはスマホの画面でも伝わりました。

 

ボウリング・フォー・コロンバイン(☆3)

 学校の授業の教材として出てきたので鑑賞。独立戦争から現代アメリカまでの”恐怖”が浮かび上がるのは面白かった。恐怖に掻き立てられ、消費する。恐怖に掻き立てられ、銃を所持する。2002年の映画ですが、2019年のアメリカも、日本も「恐怖→消費」の構図は変わらないんでしょうね。この構図にアンテナを張るようになりました。おかげで恐怖をあおるTVショー的なものへの嫌悪が一層強まりました。良い視点をいただけました。たまにはドキュメンタリー映画もいいもんだね。

 

『ミスト』(☆3)

 鬱映画、胸糞悪いエンド、と聞いてはいたがコレは....。ラストのデヴィッドに対して生の喜びを説くことなんてできない....。最高最悪の「あ~あぁ....」映画だと思います。

 

 

 みたいな感じです。2019年の劇場公開映画、すごいですね。どれもめちゃくちゃ面白い。『ミスター・ガラス』『LEGO®ムービー2』『アベンジャーズ/エンドゲーム』とか年間ベスト級3本あるからね、半年も経たずして。

 

 いやあ、映画を観るのはやめられない。面白い映画が1000円で観れる高校生活もあとわずか。受験勉強もやらなきゃいけないけど、映画鑑賞はやめられない。

 

 

 

 

最近観た映画。(2019年2月〜)

どうも、今年受験生になった好候です。まだ、映画は観ます。

 

劇場で観た映画8本、Netflix・BDで観た映画本です。

☆は4点満点。

 

劇場

『アクアマン』(☆2)

キメの構図、明るい作風、海中の世界のデザインも素晴らしかった。が、あんまり記憶に残ってナァーイ。タツノオトシゴがいななくって結構キテるよね。

 

ファースト・マン』(☆3)

デイミアン・チャゼル監督でライアン・ゴズリング主演なら観るしかなかろう。本作も素晴らしかった。主観に寄り添った緊張感。「チャゼルはクセが強い」ってよく聞きますけど、よくわかってないんだよね。もしかしてあれかな?"チャゼル世代"的な?ナチュラル・ボーン・チャゼル?

 

スパイダーマン:スパイダーバース』(☆4)

記事書いてます。詳しくはコレを読んでね。

ソニーはこの映像手法で全マーベルヒーローをアニメ化してくれ!

 

アリータ:バトル・エンジェル』(☆3)

友人が『銃夢』を読んでいるというので、なら僕は映画を観よう、と鑑賞。日本漫画らしい世界観が、デカいセットとエキストラでハリウッド映像化されるワクワク感。四肢欠損を辞さないサイボーグバトル。何よりキュートで美しいアリータ。ただ、ラストの歯切れの悪さな....。ボディを一新したアリータを指して「少女というより女性ね」っていうのエッチ過ぎません?結構好きです。

 

『運び屋』(☆4)

記事書いてます。コレを読んでね。

米寿を迎えても、メキシコのパーティーでホットな水着美女とベッド・インしたいものだなあ。

 

キャプテン・マーベル』(☆2)

つまらなくはない。面白い。いい映画。けど、好きじゃない。しアベンジャーズ/エンドゲームへの期待が上がったかというと、そういうわけじゃない。うーん。MCUの連続ドラマ性と、ユーモアセンスには飽きてきたんだよな。あと、ニック・フューリーと例のマクガフィンの設定の付け加えは、本当に良くないと思う。

 

LEGO®ムービー2』(☆4)

試写会で吹替版を鑑賞。大・大・大傑作です。前作に続き、オールタイムベスト。ベスト・フィル&クリストファー映画でもある。SFミュージカルCGアニメ+○○オモチャ映画というとんでもない内容ながらも、笑いと感動をもたらすという手腕。流石過ぎる。

これに関しては、劇場公開後に、記事を書こうと思っています。フィル・ロードクリストファー・ミラー、恐るべし。

 

『ブラック・クランズマン』(☆3)

ムービーウォッチメン目的で鑑賞。クールでパワフルな映画でした。世界史の授業の中で知っていた「K.K.K.」が、現代の問題とシームレスに結びつけられるラスト。バカげた衣装を着た"団体"の愚かな思想は、必ずしも過去のモノではないということを実感した映画体験でした。

相変わらずアダム・ドライバーの演技も見事。パトリスのアフロと眼鏡がキュートでした。

 

 

Netflix・BD

ロード・オブ・ザ・リング』(☆2)

面白かったけど内容をお・ぼ・え・て・い・な・い

あと2作も観なくちゃね。

 

くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』(☆3)

ストーリーがよくわからないのは置いておいて、フード・アニマルが可愛いのに免じて☆3です。

 

『FYRE』(☆2)

Netflixドキュメンタリー映画。おもしろかった。

 

15時17分、パリ行き』(☆3)

『運び屋』鑑賞後に観た。いい映画だった。旅パートも楽しそうで好きですよ。

 

ジュラシック・ワールド』(☆2)

LEGO®ムービー2』鑑賞後に観た。クリス・プラット繋がり。ハリウッド超大作はスクリーンで観なきゃ意味ないね!

 

『トリプル・フロンティア』(☆3)

オスカー・アイザック目当てに鑑賞。かっこいい男5人が岩山で虚ろで遠い目をする最高の映画。好きです。

 

 

みたいな感じで。『LEGO®ムービー』についてはあまりにも”人生”を感じてしまったので、記事書きます。そうします。では。

 

 

『スパイダーバース』と『運び屋』

どうも、好候です。

映画館で観た映画が(特に)面白かったので記事にしようと思い立ち、キーボードをカタカタ打っています。どちらも☆4つです。(当ブログの採点方式は四つ星採点)

 

スパイダーマン:スパイダーバース』

 フィル・ロードクリストファー・ミラー製作、フィル・ロード脚本、共同監督の一人にピーター・ラムジー。海の向こう側からの賞賛の声もすさまじい!間違いない!

 と、期待値を爆上げして、先行上映で鑑賞。学年末試験の初日の放課後でしたが、我慢できるはずがない!しかし、第一印象は期待を下回るという感想…。鑑賞1回目がIMAX3D字幕というのも良くなかったかもしれない。眼鏡をかけてる人間なので3Dグラスは窮屈、興奮と重ね着の体温でレンズが曇り、字幕を追うのにいっぱいいっぱいで映像美を味わい尽くせなかったのです。うーん、残念でした。

 というのは本当に残念過ぎるので、公開初日に吹替2Dでリトライ鑑賞。小野賢章マイルス、悠木碧グウェン、大塚明夫ノワール最高。二度目のギャグも吹替で楽しめました。映像も楽しめました。TK from凛として時雨の吹替版主題歌は楽しめませんでした。

 

 アカデミー賞アニメーション部門受賞は納得でした。それは1回目の鑑賞で感じました。単純かつハイコンテクストな物語。馴染みやすく、けど今まで観たことがない映像。乱れ打ちドラム・グルーヴィーベース・鬼スクラッチみたいなサントラが入り込んでくるあたりも最高ですし、HIP-HOP国歌「アパッチ」を流すのもやばいです。普遍的なヒーロー論でありながら、スパイダーマンとはいったい何なのかを真面目に誠実に語てみせるメッセージ性の高さもさすがです。

 主人公のマイルス役にシャメイク・ムーアをあてたのも大正解だと思います。『ゲットダウン』のクールなDJではなく、『DOPE ドープ!!』の90年代HIP-HOPオタク高校生のイメージに近いですよね。大音量のヘッドホンで音楽聞きながら うろおぼえの歌を歌うギャグとかそれっぽくて、いい思春期のティーンエイジャーサイコー!

 あと、アニメーションに欠かせない個々のキャラクターの良さも見事でした。ひとりひとり語っていきたいけど語彙と時間が足りないので短めに。

マイルスは新世代ヤングヒーローとして、同世代の僕が親しみと憧れを自然に抱ける見事なキャラクターでした。

ピーターは「子供も悪くないな!」のセリフだけでもう5億点あげてます。

グウェンは同世代の僕が好きになる見事なキャラクターです。スパイダーグウェンとして初登場するシーンがかっこよすぎます。

ノワールは別れのセリフが妙にぐっときます。モノクロの次元に戻っても、マイルスの次元で手に入れたモノ・視点・価値観が生き続けていくんだと思うと、涙が…。

ペニーとSP//drは「かわいいって騒がれてるけど、日系のスパイダーマンが女子高校生とロボットってステレオタイプじゃない?」とか思ってたんだけど、かわいいのは確かです。

スパイダーハムはハマれませんでした。残念。

キングピンはキャラデザが大好き。いくらなんでもでか過ぎ。ボールペンをカチカチしまくるのもよい。

 

 他のヴィラン達、小ネタ、裏庭の秘密基地、新スパイダーマン誕生シーケンスのぶちあがり感、クライマックスの反復台詞等々…いろいろあるけれど、結論としては「EVERY フィル&クリストファー作品 IS AWESOME」ということです。しょうもないギャグで元祖アニメスパイダーマンをBigUpする姿勢もAWESOMEなんですよね。

 ただ、フィル&クリストファー印のハイテンポな物語の広げ方は90分映画で輝くのであって、2時間映画だとドラマパートがその分間延びしてるような気もします。と言っても、ドラマパートで描かれる新世代ヒーロー誕生譚、スパイダーマン論が最高なんで結果オーライで全体的に面白いです。僕はフィルとクリストファーを信じています。最高、最高。LEGO®ムービー2も期待して待ってます。

 

『運び屋』 

 アフター6ジャンクションの映画評目当てで鑑賞しました。宇多丸のファンは観る気がない映画を観ねばならぬのです。4時寝、風邪気味、薄着の状態で鑑賞。すべては宇多丸のため…、

と思いきや、観ていて全く退屈しない、超面白い映画でびっくり。いい映画を観ましたね、うれしい。

 鑑賞前は知らなかったのですが、ローレンス・フィッシュバーンマイケル・ペーニャが出てるんですよね。そりゃこの二人が出てたら確実に点数底上げっていう二人ですよ。

 鑑賞中はずーーっと楽しい気分で映画を観ていました。ユーモラスな雰囲気が終始漂ってる映画だとは露も思わなかったので驚きでしたが。カーステに合わせてうろおぼえの歌を歌うシーンとか最高。

 なおかつ、真面目なところはいたって真面目なのもいいです。勿論ながら、犯罪と老化のスリルがある。ブラッドリー・クーパー演じる凄腕DEA(麻薬取締局)捜査官から逃れられるのか、という追う・追われるの関係もありながら、自由奔放な運びをするアールと、システマチックにビジネスを行いたい中間管理マフィアとの対立も描かれる。家庭を顧みない人生を送ってきた主人公が、もう一度家族と向き合うドラマも全体を通して描かれる。凄腕の運び屋アール、いかれた老人アール、家庭を捨てたアールという、複数のドラマが展開していく。どれも面白い。それらを116分の尺に収め、きれいな閉じ方をしてくれる。結果、鑑賞中の幸福感と、鑑賞後の満足度の合計はかなりの高さです。

 

 何より魅力的なのは主人公アール・ストーン。クリント・イーストウッド演じる90歳の‘‘老害カワイイ’’(©宇多丸水産) キャラクターは愛せずにはいられません。老害カワイイの何がいいって、年長者として助言や手助けをすることもあれば、老害として「お前ら若いのはググらないとなんもできないよね」とか言いながら、「あんたのおかげでメールは打てるようになったけど、数字を打つのがイマイチ…」と弱い一面も見せる。こういう、教える・教わるの立場、信頼と頼りなさがフレキシブルにスイッチするのが観ていて いいんですよね。

 そういうとこでいうと、メキシコの大ボスのパーティーにお呼ばれされるシーンが一番大好きです。月間の最高運送記録を打ち破った新たな運び屋としてパーティーの主役になりながらも、なんせ90歳なのでエッチな女性とエッチエッチなことを楽しむときもヨタヨタ歩きながら、「心臓の薬、心臓の医者を呼ばないと」と情けない冗談を飛ばす。運び屋としての頂点を極めても、相も変わらぬジジイ感。たまらなくチャーミングな主人公なんです。

 この映画は「いくら評価されて名声や大金を得ても、誰かと一緒にいるべき時間は買い戻せないのだ」という偉くまっとうなメッセージを届けてくれます。けれど、徹底的に拝金主義を否定しないというのも良いバランスだったと思います。僕は高校生なんでね、大人になったら、お金持ちになって浪費したいんです。『若おかみは小学生!』のグローリー水領さんみたいに買い物したいんです。そういうアマい欲望を抱いた高校生の心を否定せずに、けれど人生それだけじゃないよ、と教えてくれるいい映画でした。いい映画です。

 話が飛び飛びですが、本観ていて飽きないし面白かったんです。観た後の満足度もめちゃくちゃ高いからブログで長文駄文を書いているんです。実際は「いい映画を観た。」の一言に尽きます!

 

 以上『スパイダーマン:スパイダーバース』『運び屋』の感想でした。今月中に続編公開予習的な、『LEGO®ムービー』の記事を上げる予定です。映画を観るのが楽しくなってきた今日この頃。4月になれば高校3年生。大学受験の勉強を始めねばなりません…。では…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明けましたね。

どうも、流浪の高校生、好候です。

前回の更新から4ヶ月。年も変わりました。いけない、いけない。

 

今回も、観た映画の短評a.k.a.雑感駄文を連ねていく記事です。

これを喰らえ!

 

劇場で12本、Netflix・DVDで20本です。

☆は最大4点。順番は鑑賞順。

 

劇場編〜

 

デス・ウィッシュ (☆2)

アトロクの映画評目当てで鑑賞。家のテレビで観たかったなあ。午後ローで初見の人がちょっと羨ましい。

"アイスクリーム屋"を躊躇いなくぶっ殺すシーン好き。

宇多丸さんの言葉「世界よ、これくらいが映画だ!」の力強いお言葉が胸に沁みる。

 

『ヴェノム』(☆2)

もっとハードでグロテスクなのをご所望でした。肩の力を抜いて観れたからいいけど(怖いの苦手)。中盤のバイクチェイスからの一連のアクションは素晴らしかったです。ただ、ヴェノムとエディの関係は明らかに描写不足だと思うので、バディムービーとしてノレなかった。

 

若おかみは小学生!(☆4)

おっこの一年を通して成長する姿は健気で愛らしく守ってあげたくなる。それにラストの神楽。『若おかみ オリジン』を終え、幽霊との別れ....。彼女の新たな日常を思うと、涙が頬をつたった....、というのはおいといて、グローリー水領さん、めっちゃしゅきぃ....。

 

『search/サーチ』(☆2)

PCの画面しか出てこないんだよ、本当に。(ただ、ズームしたりするから完璧にPCのキャプチャという訳ではない。)

ただ、ドラマにはまらず、ラストの大きな展開は「ふ〜ん、そうでっか」状態。好きな人もいると思うから観てみてね。

 

ボヘミアン・ラプソディ(☆3)

皆評価してるので、「☆4!!!」ってするのを躊躇っちゃう。本当に噂通りの傑作だった。ライブエイドもさることながら、直前の〈親父越え〉のシーンに涙。こういうのが好きなんだよ、僕は。

 

『アンダー・ザ・シルバー・レイク』(☆3)

鑑賞直後は「うーん....」でした。けど、鑑賞のあと解説記事を観て「あ、いい映画だったかも」、と。ノワールが何たるかをよく理解してなかったのが良くなかった。おかしな映画なのは変わりないけど。ロサンゼルスに行きたくなくなる映画です。

 

君の名前で僕を呼んで(☆3)

「'83年、イタリアの夏休み」っていう設定でもうドラマチック。苦悩する少年、アメリカ人、夏のイタリア、ピアノの旋律がエロく儚い、良質・繊細な青春物語。エンドクレジットも見事。RHYMESTERの名サマー・チューン『フラッシュバック、夏。』を連想しました。

 

『アリー/スター誕生』(☆2)

宇多丸さんの映画評目当てに鑑賞。ジャクソンが落ち目になってからの展開が好きでした。彼の兄役サム・エリオットがイケオジ。アカデミー賞ブラッドリー・クーパーが失禁しないことを願っています。

 

『こんな夜更けにバナナかよ』(☆2)

なんとなく(ちょっと冷やかし半分で)鑑賞。まんまと泣かされた。主人公の両親が面会しに来るシーン。「親の無制限の愛」とかが大好きなんです、僕。大泉洋北乃きい等、ボランティアヘルパー達のやり取りも良い。わかりやすいサントラにはびっくりした。

 

クリード 炎の宿敵』(☆3)

前作の延長線上のど真ん中に作り上げた真摯な続編だった。

前作でボクサーとしての自分を確立し、今回は"ひとりの男"としてクリードが描かれた。

彼を描く領域を拡げてくれたから言える、前作の方が物語として好き!!!

 

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow(☆3)

いい出来とは思えないけど、まあ、なんだかんだ言って好きなんだよねえ、Aqoursが。渡辺曜ちゃん可愛いです。月ちゃんが物語が進んでいくにつれて都合よく設定されていって異様な存在になっていく過程が面白かったです()

 

『ミスター・ガラス』(☆4)

今年ベスト級。ありがとうシャマラン。3部作の完結、ミスター・ガラス主人公作として最高の結論を叩き出した傑作。クロスオーバーの面白さ全開。俳優陣全員素晴らしい。ラストで大号泣。なんて丁寧なメッセージを世に放ってくれたのか。傑作!!!!!僕はこれが好きです!!!!!

 

ここからはNetflix・DVD編。記憶が薄れて、ぼんやりしています。

 

アウトロー(☆2)

面白かった。ということしか覚えていない。

 

ウルトラマンサーガ』(☆2)

久々にウルトラマンを観た。いいと思います。

 

『ボーダーライン』(☆2)

一カット、一カットが美麗。主人公と共有する右も左もわからない感じ、キリキリするね。ソルジャーズ・デイを結局観られなかった。

 

クローバーフィールド/HAKAISHA(☆3)

バカっぽいこと言うけど、カメラの映像という設定、めちゃくちゃリアルだよね。絶望的な空気が生々しく伝わってくる。

好きな映画です。

 

インセプション(☆3)

これが、映画的でおもしろいってやつかー!と実感。

ケイパー物が好きだし、しかも夢の中って設定も面白くないはずがない。映像も面白い。なんていい映画でしょう。

 

『モンスターズ/地球外生命体』(☆3)

良く出来た人間ドラマでした。映像も美しい。ギャレス・エドワーズ、目茶苦茶いいやつなんだと思う。

 

『DOPE/ドープ‼』(☆3)

よくできた物語とは思えないが、好き。ヒップホップ精神と、青春映画だから。ギャングコミュニティに背伸びしていく感じもGood。あのトリオの友情がずっと続いてほしいなぁ....。

 

アンブレイカブル(☆3)

『ミスター・ガラス』予習。超能力が発覚して尚、小さな家庭のドラマに集約されるダン。朝の食卓、新聞を差し出され、ヒーローになった父親を目の前に、息子が涙を流すシーンとか最高。

 

『スプリット』(☆3)

『ミスター・ガラス』予習。全体像がわからない、ぞわぞわ感。ヘドウィグ君とアーニャ・テイラー=ジョイちゃん萌え。マカヴォイは純粋に凄いと思います。

 

ガーディアンズ 伝説の勇者たち(☆4)

『スパイダーバース』予習。これが劇場未公開とはなあ。紛れもない大大大傑作ですよ。多幸感あふれる映像美で描かれる、おとぎ話・伝承・フィクション賛美。号泣。観て間違いないよ!

 

『シング・ストリート 未来へのうた』(☆2)

アップリンク吉祥寺の見逃し上映で鑑賞。自分好みかと思って観たけど、そうでもなかった。MV撮影のわくわく感は『はじまりのうた』から健在で何より。お兄ちゃんが心情を露わにするシーンが印象的。

 

『デジャヴ』(☆3)

午後ローで鑑賞。映画的な設定で魅せてくれました。デンゼル・ワシントンかっこいい!デンゼル・ワシントンかっこいい!

 

リンカーン(☆3)

世界史の授業予習。政治劇おもしろい。スター・ウォーズ新三部作世代の脳を直撃でした。スピルバーグってすげえなあ。

 

コウノトリ大作戦!』(☆4)

めちゃくちゃ笑えて、最後はボロッボロ泣かされる、勿論フィル・ロードクリストファー・ミラーが絡んでるんですね〜!オオカミの群れとペンギンたちが最高。純な”生”賛歌という着地、お見事!

 

『セトウツミ』(☆2)

ドラマ版のほうが好きです(清原果耶ちゃん萌えという点で圧倒的に)

 

スクランブル』(☆3)

軽やかなケイパーものは最高〜!アナ・デ・アルマスちゃん最高〜!

 

勝手にふるえてろ(☆3)

松岡茉優ハンパねえ。中盤の歌唱シーン、唐突に現実が襲ってきて震えた。落としどころもよし。

 

『ヴィジット』(☆3)

『ミスター・ガラス』復習。バカっぽいこと言うけど、カメラの映像という設定、めちゃくちゃリアルだよね。シャマランってめちゃくちゃ真面目で丁寧な映画づくりをするんだな、って思いました。何よりエンドロールが秀逸。

 

ヒットマンズ・ボディガード』(☆2)

たまにこういうのもいいよね。肝心のユーモアセンスにハマれないことが多々あったけど、サミュエル・L・ジャクソンが楽しそうなので良し。

 

『パワー・レンジャー』(☆3)

ブレックファスト・クラブ感満々のドラマパートから、白昼の大決戦までがめちゃくちゃ爽快。ナオミ・スコット、イケすぎ。

 

 

はい、こんな感じです。ミスター・ガラスは今年暫定ベストです。いやあ、色んな映画を観ているなあ、自分。映画観ていてめちゃくちゃ楽しいです。

 

今年からは受験生ですが、2019年12月のスター・ウォーズ エピソードⅨまでは映画を観ながら駆け抜けたい。

では、今年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近観た映画シリーズ

どうも、好候です。1年以上このブログをやって、今月、1000PVを超えました。ありがとうございます、ありがとうございます(ウグイス嬢)

 

劇場で2本、Netflixで3本観ました。

☆は最大4点です。

 

劇場編〜

 

『響 -HIBIKI-』 (☆3)

映画館行きたい欲を満たすためだけに観たら、案外おもしろくって嬉しい作品でした。中盤、主人公との対立が描かれる、アヤカ・ウィルソンちゃん演じるキャラクターが最高に可愛い。これ。アヤカ・ウィルソンが可愛いんです。彼女がいるだけで観る。

脚本、構成、オチ色々ダメだろとか、問題提起とアンサーの比重が悪いぞ、とかほんっと色々あるけど、好きな映画なのは間違いない。

 

イコライザー2』(☆4)

やってくれた!の一言。デンゼル・ワシントンとアントワン・フークワの、イコライザー待望の続編。彼が人を殺して、人を救う理由を問いかける良続編。クライマックスの舞台立てが今作も素晴らしい!好きですロバート・マッコール!3部作にしてくれ!(強欲なオタク)

 

 

Netflix編〜

『ブレックファスト・クラブ』(☆2)

やはり青春映画の雛形というか、僕は今、これの発展形の作品群を観て涙していたりするのか、という奥ゆかしさ。

ただ、ゴスの子がゴス故に可愛かったのにゴス要素を抜いた途端に男が惚れるとは何事か!☆2にしてやったぞ!

 

LOOPER/ルーパー(☆3)

なんかカッケぇ。ユーモアもスタイリッシュ。設定、世界観も好みのあたり。

とはいえ、展開の拙さがちらりと見えなくもないので、ライアン・ジョンソンは3部作の1作目をやるようなクリエイターなんじゃないの?とディズニーの采配に疑問符が今になって浮かぶ。ライアン3部作が、少し楽しみになりました。

 

AKIRA(☆4)

友人のススメで鑑賞。やっぱ皆が皆、影響を受けるだけあるんだなあ。最終決戦、強大な力を持った鉄雄に戦いを挑む、暴走族の長・金田っていうのにシビれるね。案の定、金田のバイクに惚れたし、何より2019年になる前に観て良かった!ありがとう友よ!

 

帰ってきたヒトラー(☆2)

鑑賞後、ドキュメンタリーを織り交ぜた作品って聞いて、「こわっ!」。ドキュメンタリー部分はチープな映像でユーモアが挟まれるが、ヒトラー演説シーンでは照明、色調など劇的になるという、「気を保たないともってかれる」という恐怖感。すごいドイツ映画。

 

『エンド・オブ・ハイスクール』(☆2)

まあ、まあって感じ。”若さゆえのバカさ”で生まれる4人の仲良しグループの心の距離を丁寧に描いている良作。RHYMESTERの『POP LIFE』を彷彿とする。ラストの卒業スピーチが良かったね。

 

って、感じです。

いいね、色々観てるつもりです。もっと観るぞーうおー。